2021年2月19日
【補聴器】みんな気になる、補聴器の価格について。
本日も補聴器にまつわる素朴な疑問について、ご説明していきますね。
前回は、「どのタイプを選べばいい？」でした。
今回のテーマは「価格」。
補聴器っていくらぐらいするもの？
価格の差は何？
みんながよく買うのはいくらぐらいのもの？
補聴器をご検討の方にとっては、とても重大な疑問じゃないでしょうか。
というわけで、いざ本題へ！
メガネのウインクで取り扱っている方補聴器の価格は、片耳で85,000円から、その何倍もするものまで、かなりの幅があります。
もっと安い集音器じゃダメなの？ というご質問も、時々いただきます。ちょっと話が逸れちゃうけど、ご説明しますね。
ダメということはありません。でも補聴器と集音器には大きな違いがあるんです。
① 補聴器はお使いになる方の聞こえの状態に合わせて調整していく。集音器は不特定多数のためのもので、個人に合わせた細かな調整がほとんどできないのが一般的。
② 補聴器はお使いになる方の聞こえに合わせて、足りない音を大きくできる。集音器は、すべての音を一律に大きくするのが一般的。すべての音を大きくするっていうのは、つまり十分に聞こえている音や騒音まで大きくするってこと。
③ 補聴器は購入前のお試しから始まり、購入後もきめ細かな調整や対面でのサポートが受けられる。
④ 補聴器は厚生労働省から製造販売の認可を受けた医療機器、集音器は家電。
というような違いをご理解した上で、どちらを選ぶかお決めになるのがいいでしょう。そしてお決めになる際には、耳鼻科の先生にご相談されることをおすすめします。
さて、話を戻しますね。補聴器の中でも価格の差があるんです。その差はなに？ 気になるところだと思います。
前述の通り補聴器は、お使いになる方の聞こえの状態に合わせて調整し、足りない音を補うもの。この基本は、どの価格帯の補聴器でもほぼ共通。その基本に、聞こえの質・快適さ・便利さなどを高めるための機能をどれだけプラスするか。それが価格の差になっていることが多いといえます。
たとえば、チャンネル数。補聴器は、音の高さごとに分割して処理を行います。この分割数＝チャンネル数が多いほど、きめ細かな調整ができて、より自然な聞こえに近づきます。あと、雑音や突発的な大きな音を抑制する機能、特定の方向からの音を聞きやすくする機能、反響を軽減する機能なども。そのほかハウリングを抑える機能だってもちろんあるし、充電式やスマホ連動などの便利機能もあったりします。
というように、補聴器は進化を続けていて、いろんな機能が開発されています。こうした機能のうち、どれがあるといいのか。そのさじ加減は、人それぞれといっていいでしょう。聴力は人によって違うし、日常的な行動も違う。たとえば、自宅での暮らしが多い方もいらっしゃるし、アクティブに外出される方もいらっしゃるわけですから。そしてもうひとつ、補聴器に対するニーズも実は人それぞれ。そんなわけで、一概に「この値段がおすすめ！」とはお伝えしにくいんです。ご相談の中でニーズやライフスタイル、そしてもちろん聴力や予算感も合わせて、お一人おひとりに合ったものをおすすめしていく。そして、それらに合った調整をしていくという流れですね。
え、それじゃ予算的なイメージができない？
ならば、あえて申し上げましょう。メガネのウインクでいちばんお求めになる方が多い補聴器の価格帯は、片耳で20万円～30万円というところです。ただし前述の通り、聴力もニーズもライフスタイルも人それぞれですから、そこのところ、どうぞご理解を。
補聴器にまつわる素朴な疑問、今後も不定期で連載してまいります。
次の記事を待てない…とおっしゃる方、どうぞお気軽にメガネのウインク各店でご質問ください。いつでも大歓迎です。
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